【七五三】5歳男の子の場合の着物の準備について
5歳で行う男の子の七五三は「袴着(はかまぎ)の儀」に由来しており、男性の正装である紋付き袴を始めて身に付け、子供から大人への一歩踏み出す意味があると言われております。このような古くから続く行事を通してお子様に大人への階段を一歩踏み出す日である事を伝えるというのも良い機会だと思います。今回は、そんな5歳の七五三で着る着物について解説をしていきたいと思います。
5歳の男の子にはどんな着物を着せるの?何を準備すれば良いの?
男の子は男性の正装である紋付を4歳~12歳ぐらいまで着る四つ身のサイズで作ったものが正式な衣装になりますので、基本的には家紋を入れた羽織と共に着て頂きます。
5歳の男の子の準備物一覧
・着物 ※紋入り
・羽織 ※紋入り
・羽織紐
・襦袢
・襦袢につける半衿
・足袋
・袴
・扇子他小物
・草履
・腰紐×2本
最近では正式な黒紋付ではなく、熨斗目柄(お宮参り着のような鷹や兜の文様)等の羽織を着用される方もいらっしゃいます。
自分の七五三に使った着物は使えないの?
最近はレンタルをするぐらいであれば、ちゃんとしたものを着せてあげたいという事で、購入もさることながら、ご自身のものの引継を希望される方が非常に多くなってきております。しかし、お持ち込みになる着物の大半はタンスの中にしまったままになっているのでシミやカビが出ている事が多くなっています。この場合、表面的な汚れだけを落として着用してしまうとカビによる健康被害を及ぼす可能性がありますので、引き継いで着られる場合は事前に的確な処置をする事をおススメしております。また、タンスの中を開いてみた時に
裏地が茶色くなっていたり、カビで真っ白くなっているからとあきらめてしまう方も多くいらっしゃるようですが、大抵の場合、適切な処置を行えばちゃんと着て頂く事ができますので、まずはご相談頂くのが良いと思います。
ご自身の着物以外にもタンスの中に眠っている着物を活用する事ができます
七五三で準備する様々なものはご自身のものを流用する事や購入する事もできますが、熨斗目柄など紋付きにこだわらず準備を進められる場合はタンスにしまい込んだままになっている別の着物を活用する事もできます。
御召・江戸小紋・色無地を利用した三つ身を作る
男の子の場合、あまり派手過ぎるものは合わない場合が多いですが、細かな柄が入っている江戸小紋や御召、あるいは色無地のような無地感のものですとお子様用として仕立て替える事も可能です。晴れ着という観点で考えると、御召や色無地等を中心に考えられるのが順当かとは思いますが、思い入れのある大島紬等を変えられたケースも過去にはございます。
また、大人用の古くなってしまった袴を活用したいという風に言われる場合もありますが、一般的な購入金額よりも高くなるケースがありますので、その点も含めてご相談頂くのが良いと思います。
購入を検討される場合のポイント
どんな素材のものを選ぶのかというのがポイントになると思います。金額の相場としては安いものも沢山ございますが、ポリエステル生地のものですとだいたい5万円ぐらいから、絹物ですと10万円ぐらいからが相場だと思います。ポリエステルを選ばれる方は、汚れやその後のお手入れが気になるという点を重視され、絹物を選ばれる方はせっかくだからちゃんとしたもの選んでおけば次の代まで引き継げるのはないかという観点で選ばれているようです。
購入や着物の引継をお願いする店舗選びのポイント
購入・引継、それぞれの所でも記載しておりましたが、当日までの間に肩上げや腰上げなど身長に合わせた加工が必要になりますので、着物に関する適切な知識をもったお店に依頼されるのが一番だと思います。また、欲を言えば七五三に関するサポートを多く行っている店舗であれば、当日必要になるヘアメイクや着付、写真撮影等についても自社でそのようなサービスを行っているか、専門的なアドバイスが頂けると思います。そこまでして頂けるお店であれば、準備に関する不安も払しょくできると思いますので、その点も考慮したお店選びをされると更に良いと思います。
いかがでしたでしょうか?
弊社もお客様から様々な声を頂き、購入や引継等の着物の準備からヘアメイク・着付・写真撮影・お祝いのお食事、そしてその後のクリーニングまでをワンストップでサービス提供できるようにいたしました。また、撮影や着付などが同じ時間帯にお客様が重ならないようなスケジュールを組む事で、ゆったりとした時間を過ごして頂いておりますので、ご検討中の方は是非お声がけ頂ければと思います。