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着物のシワ取りの注意点とご自宅で出来る方法

長年タンスの中にしまったままにしておくと畳みシワなどでいざ着ようと思った時に慌ててしまう事があります。ご自宅で出来るシワ取り方法は、陰干し・シワ取りスプレー・アイロン等様々ございますが、それぞれ行う上での注意点があります。そのポイントを無視して行ってしまうと着物の状態を損ねてしまう可能性があります。今回はご自宅で行える方法と共にお店に頼んだ方が良い場合等も含めてご紹介していきたいと思います。

陰干しでシワ取りを行う場合

陰干しは、着用前に2~3日、着用後も同様に2~3日ぐらい日の当たらない風通しの良い場所に着物をかけておく方法です。簡単な畳みシワであれば着物の重みで伸びてくれるので、この方法を選ばれるのが良いと思います。着用後の場合は、専用のブラシやベルベット素材の布なので着物を拭うと細かな塵やホコリもとれます。また汗をかいている時などは汗をかいた所に細かな霧を吹き掛けてタオルで叩き出した後に扇風機などで汗を飛ばすのも良いと思います。

<注意点>

・陰干し期間が長くなってしまうと着物の重みで生地自体が伸びてしまい表地と裏地の帳合が取れずに袋が入ってしまう場合があります。

・着物を畳む時などに手でシワを延ばす際は手汗などが付かないように注意しましょう。

シワ取りスプレーなどでシワを取る場合

スチームの原理と同じように水を含ませるとシワが伸びるとお考えの方もいらっしゃると思いますが、シワ取りスプレー等はかけすぎてしまうと水シミになりやすいので出来るだけ細かな霧で噴射できるタイプを選び、できるだけ少量にするのが望ましいです。また、消臭効果のあるファブリーズ等をシワ取りと消臭を兼ねて使われる方もいらっしゃいますが、ファブリーズの消臭効果を上げる為には相当量吹きかけなければならないのでお勧めできません。

<注意点>

・シワ取りスプレーにはアルコールが含まれている場合があります。アルコールが含まれているものは染色を損なう可能性がありますので使用しない方が良いと思います。

・縮緬の着物や絞りの着物等は、水分を含むと伸縮しますので使用しない方が良いです。

スチームアイロンでシワを取る場合

まず、スチームアイロンの場合は水漏れによる水シミが起きる可能性がありますのでスチームは使用しないで使った方が無難だと思います。別途細かな霧を噴射できる霧吹きと着物に直接アイロンを当てない為の「当て布」を準備した上で使用しましょう。また温度については、アイロンのメモリに従った温度に設定し出来るだけ素早く行うようにして下さい。

シワが思うように取れていない場合は、もう一度同じ手順で行うか、陰干しの要領でハンガーにかけておくのが良いと思います。

<注意点>

・霧吹きの水を掛ける時は直接ではなく当て布の上からかけられた方が良いですので当て布は出来るだけ大きめのサイズをご用意する方が良いと思います。

・麻や自然布などの天然素材は繊維を壊すのでアイロンの使用はしないようにして下さい。

・黒留袖や喪服はスレやテカリの原因になるのでご自身でのアイロンは難しいと思います。

・アイロンは素早く行うのが良いのでシワの部分のみ行うようにした方が良いです。

<アイロンをかける前にチェックしてほしいポイント>

熱によって汚れが変化してしまう場合がありますので、着物にシミがある場合はアイロンをかけない方が良いです。シワがよっている箇所にシミが無いかは十分にチェックしてからアイロンをかけられた方が良いと思います。

水シミが出来てしまったらすぐ着物専門クリーニングに持っていきましょう

陰干し・シワ取りスプレー・アイロンのどの手法も霧吹きなどで水を掛けたりする項目があったと思います。その際に液だれや水玉が付いてしまったりするとそこがシミになる場合がありますので、その場合はすぐに専門家に相談されるのが良いと思います。また、その場合通常のクリーニング店でも取り扱って頂けると思いますが、取り扱いが少し異なりますので着物に関するメニューが別途設定されているお店を選ばれた方が良いと思います。

専門家にプレスを依頼する時のポイント

上記のような注意点を守りながらであればご自身でもシワ取りは出来てしまうので、まずは自分でと思われる方も多くいらっしゃると思いますが、金彩加工や刺繍・シワが非常に深いもの・絞りや縮等の特殊な素材のシワ取りをしたい場合には専門家にお願いするのが良いと思います。また先程水シミの項でもご説明した通り、着物専門の手入れを併用して行えるお店にお願いするのが良いと思います。

最後に

ご自身でも出来るシワ取りにはいろいろな注意点がありました。少し難しそうな部分もあるかと思いますが、その注意点を守れば基本的には問題なくシワ取りが出来ると思いますので着用前や直用後のお手入れの際には参考にして頂ければと思います。

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