七五三

【七五三】三歳女の子の場合の着物の準備について

七五三のお手伝いをさせて頂く時にいつも感じるのが、自分が変身していく姿にうっとりとする女の子たちの姿です。来店したときは、知らない場所に来た緊張で涙を流すお嬢さんもいらっしゃいますが、ヘアスタイルをセットして、はじめて意識した状態で着る着物に興味津々になりながら、最後に少しの化粧をしてあげる頃には、もうお姫様のような面持ちになっています。そんな素敵な時間を造る為の着物の準備について今回はご説明していきたいと思います。

３歳の女の子にはどんな着物を着せるの？何を準備すれば良いの？

３歳の女の子の場合は以下に記載しているような準備物を揃える前に被布を着せるのか？それとも３歳用の飾り帯を着せるのか？を考える必要があります。どちらも可愛いので悩む方が多いのですが、どちらかというと被布の方が一般的だと思います。

被布を着せる場合のメリット・デメリット

・身体が小さく長時間重い帯を締めておくのが難しいという場合は被布がおススメです。
・特出したデメリットはないと思います。

３歳用の作り帯のメリット・デメリット

・他の人とは違う雰囲気にしてあげたい場合
・デメリットは被布に比べて重たい

被布や帯以外の準備物は以下の通りです。

被布・３歳用の帯以外の準備物一覧

・着物（お宮参り着も使用できます）
・襦袢（お宮参り着と一緒になっている場合が多い）
・襦袢につける半衿・刺繍衿
・足袋
・草履
・バッグ
・髪飾り
・腰紐×２本
・重ね衿

※重ね衿や刺繍衿については、コーディネートによってしない場合もあります。

自分の七五三に使った着物は使えないの？

着物の状態によって活用できると思います。多くの場合、タンスの中にしまったままになっている着物はシミやカビが出ている可能性がありますが、大抵の場合様々な処置を行えば着用する事が可能ですので、裏地が茶色くなっているからダメかな？と思ってもまずはご相談頂くのが良いと思います。また、この処置を的確に行わずにカビなどが付いたままの着物を着用してしまうと、お子様に健康被害が及ぶ可能性がありますので、引き継いで着られる場合は事前に的確な処置をする事をおススメします。

ご自身の着物以外にもタンスの中に眠っている着物を活用する事ができます。

七五三で準備する様々なものはご自身のものを流用する事や購入する事もできますが、タンスにしまい込んだままになっている別の着物を活用する事もできます。

小紋の着物を３歳用の着物として活用する

これは、お子様用に購入された着物を活用するというのはもちろんですが、他の人と違う雰囲気にされたいのであれば、使っていない小紋や御召の着物等をお子様用に仕立て替える事もできます。

絞りの羽織を被布として活用する

市販されている被布の中には絞りで出来たものも多くありますが、３０数年前に流行した絞りの羽織を活用して作る事も出来ます。

名古屋帯を活用して３歳用の作り帯を作る

ポイント柄の名古屋帯も、六通や全通（柄が続いている）名古屋帯もどちらでも作り帯に仕立て替える事が可能です。柄の位置などによっては、帯を切って作成しなければならないものもありますが、切らずに作成できる場合は基に戻して使う事も可能です。

袋帯を活用して３歳用の作り帯を作る

名古屋帯同様に、ポイント柄・六通や全通の通し柄どちらも作成が可能です。先程の名古屋帯と同様に切ってしまうと元には戻せませんが、切らずに作成する場合は７歳の時に仕立て替えて使用する事も可能です。

購入を検討される場合のポイント

以前は、お宮参り着を一つ身、三歳ぐらいの年齢できるものを三つ身、４歳から１２歳ぐらいまで着るものを四つ身として分けて販売されておりましたが、現在は三つ身の生産が少なく、お宮参り着を３歳の時に流用して使われる方が大半です。しかし、お宮参り着はレンタルで行い新しいものを三歳で購入しようと考えられる場合はお宮参り着を買わずに四つ身を購入される方が、７歳の時にも使用できますのでそちらの方が良いと思います。この場合、お宮参り着よりも生地の分量が多い為費用は高くなりますが、１２歳ぐらいまでは着用

できると思いますので、コストメリットもあると思います。また購入については、このよううに先々迄のご提案をして頂けるような店舗さんの方が、アフターケアも含めて安心してお任せいただけるのではないかと思います。

購入や着物の引継をお願いする店舗選びのポイント

購入・引継、それぞれの所でも記載しておりましたが、当日までの間に肩上げや腰上げなど身長に合わせた加工が必要になりますので、着物に関する適切な知識をもったお店に依頼されるのが一番だと思います。また、欲を言えば七五三に関するサポートを多く行っている店舗であれば、当日必要になるヘアメイクや着付、写真撮影等についても自社でそのようなサービスを行っているか、専門的なアドバイスが頂けると思います。そこまでして頂けるお店であれば、準備に関する不安も払しょくできると思いますので、その点も考慮したお店選びをされると更に良いと思います。

いかがでしたでしょうか？

弊社もお客様から様々な声を頂き、購入や引継等の着物の準備からヘアメイク・着付・写真撮影・お祝いのお食事、そしてその後のクリーニングまでをワンストップでサービス提供できるようにいたしました。また、撮影や着付などが同じ時間帯にお客様が重ならないようなスケジュールを組む事で、ゆったりとした時間を過ごして頂いておりますので、ご検討中の方は是非お声がけ頂ければと思います。