【ママ振袖】お母さんの振袖をお嬢様用にする為のポイント
ママの振袖(お母さんの振袖)をお嬢様用に活用する為にはサイズは基より好みの着こなしにする為のポイントがあります。逆に振袖自体があまり好きじゃないという場合でも小物や帯等を変え、自分らしくコーディネートする事でその印象を変えられる方もいらっしゃいます。今回は基本的なポイントからコーディネートについて解説していきたいと思います。
お母さんとの身長差が15cm!振袖を着せる事はできますか?
お母さんの時代よりも平均身長が高くなっている現代。お嬢さんの方が身長が高く、それによって諦められている方も多くいらっしゃいます。しかし、着物は着せ方や仕立て替えによってその身長差をカバーする事もできます。これはお嬢さんが小さい場合も同様ですので、まずはあきらめず相談してみるのが良いと思います。
視覚のトリックで体型をカバーする振袖のコーディネート術
お母さんの振袖が白だった場合によく言われるのが『膨張色の「白」はいや・・・』というご意見です。 もちろん体型をカバーする為に着付を行う時に工夫は必要ですが、ちょっとした視覚のトリックで素敵に着ていただく事ができます。これはあくまで一例ですが、白色の振袖に同系色の帯を合わせて小物にアクセントが効いた色(例えば黒や赤など)を持ってくると、そこに視線があつまるので白色が膨張して感じないという効果があります。
またアクセントに使用する色が締まる色であると効果も倍増すると言われております。このように振袖自体に印象が引っ張られないようにする事で体型の悩みをカバーする事ができますし、アクセントを効かせたコーディネートも楽しんで頂けます。
帯を変えてイメージチェンジ
弊社でママの振袖を活用される方の3分の1。購入される方の約半数は振袖用の帯として売られていたものを活用されません。これは意外に知られていないポイントなのですが、実は振袖用の帯として販売されていない帯であっても使用する事が可能です。
そうすると、振袖用の帯だけではなくタンスの中に他にも眠っている帯の活用も含めて様々なコーディネートが可能になってきます。これは、成人式以外にも振袖を着ていただく時にコーディネートを楽しめるという点が一番利点になりますが、先程の視覚のトリックと同じようにお母さんのままのコーディネートとだとちょっと私には・・・という方にもおすすめです。
ちなみに遠目から見た場合、帯は意外とアクセントになっているので帯が変わるだけで全然イメージは変わってきます。
小物や帯結びを変えて自分らしくコーディネート
コーディネートで楽しめる小物のポイントとしては帯の中にアクセントを入れる「帯締め」、帯から少し顔を覗かせながら印象を変えていく「帯揚げ」、衿元を華やかに飾る「伊達衿(重ね衿)」や「刺繍衿」があります。
最近では小物だけレンタルするサービスも出てきていますが、振袖や帯がしっかりしているものだと、クオリティが合わず浮いて見えるので注意が必要です。また小物をレンタルしてしまうと成人式以外、例えば卒業式や結婚式での着用ができなくなってしまいます。
小物は私好みにしやすいポイントなので十分吟味した方が良いと思います。弊社の場合は、振袖と帯合わせが完了し必要なお手入れ(仕立て替えや洗い)が終了すると撮影前のリハーサルとして「仮着」というサービスを行っております。その「仮着」の際に、小物を再度選び直せるようにしております。また、帯結びによって印象を変える事もできますし、帯に「飾り紐」をあしらう事でより一層豪華な感じも演出できますので、その点は着付をして頂く方と相談すると良いと思います。
草履やバッグはサイズが重要!
草履とバッグは意外とその時代を反映したデザインになっているものが多く、お母さんの時代ですと小さなビーズのバッグなどをお持ちの方もいらっしゃると思います。また草履も船型(先の方が細くなっているもの)が主流でしたので、履くとちょっと痛い・・・という方もいらっしゃいます。
お母さんの時代同様に草履とバッグがセットになっているものも多くありますが、まずは形をどんなものにするかを選んでから探すのが良いと思います。例えばハイヒールを良く履く方であれば舟型の草履もそんなに気にならないと思いますが、スニーカーが主流だと足が端っこから出てきている感じがしてしまいます。
現在は俵型という広めのモノもありますので、そのような形のモノを選ばれると良いと思います。またバッグも携帯や財布、化粧ポーチなど最低限持って歩くもののサイズに合わせて選ばないと、結局2つ持たなければならなくなってしまいますので、せっかくのコーディネートが台無し・・・なんてことにならないようにしましょう。サイズが決まればそれに合わせて選んでいくだけなので、あとは好みのトーンに合わせて選んで行くと良いと思います。
いかがでしたでしょうか?着物というものはパーツが多い分、様々な悩みも解決出来たり、コーディネートを楽しめる幅も色々とあります。振袖の色に目が行きがちで、その結果「これを着るのは嫌だ・・・」という方もいらっしゃいますが、振袖以外でアクセントを持たせる事で意外と自分好みにできるという点をお嬢様に伝えて頂きながらママの振袖を進めて頂ければと思います。