お仕立て・仕立て直し
着物の仕立て替えについて
最近、タンスの中に眠らせたままの着物の活用や、お母さんの振袖(ママ振袖)の活用の方の増加と共に弊社へもシミや汚れなどに関するお問い合わせが非常に多くなってきておりますが、その一方で仕立て替えについてはご存知の方が少なく、お問い合わせ頂いた際に、そんな事も出来るのですか?という風に言われる方が多くいらっしゃいます。弊社には、和裁マイスター・一級和裁士等、様々な資格を有する和裁士がおりますので、これまでの経験から、色々な方法でお仕立て替え等の相談を承っております。少しでも気になる事があれば是非ご連絡下さい!
お仕立ての6つのポイント
POINT1 体型や着姿を考える
POINT2 自身の着方・着付けを考える
POINT3 着用機会を考える
POINT4 生地の状態を考える
POINT5 裏地との相性を考える
POINT6 今後のお手入れを考える
お仕立てには、上記の6つのポイントを中心に地域性の違いやお召しになる方の考え方によって選択肢は様々ございます。しかし、実際にどこまで考えるべきか、どの選択肢を選ぶべきかは中々難しい問題でもあるように思います。
そんなお仕立てに関する多数の選択肢とお客様のご要望を繋げられるよう、弊社では教授資格を有する一級和裁士を中心に様々な専門家と連携し、少しでもお召しになるのが楽しくなるお手伝いが出来ればと思っております。
また、着用機会の減ったお着物を、コートや帯、作務衣やその他の小物などにする事で末永くご愛用頂けるお手伝いもさせて頂いております。まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
よくあるご質問|着物のお仕立て編
Q:私より娘の身長が10cm以上高いのですが、どうにかなりますか?
A:多分大丈夫だと思います。いつ頃製造された生地かによって、そもそもの生地の幅が違う場合もありますので、完璧に大丈夫ですとは言い切れませんが、そのような場合でも仕立て替え方や着物着せ方で概ね大丈夫だと思いますので、生地を見せて頂ければと思います。
Q:私より娘の身長が10cm以上低いのですが、どうにかなりますか?
A:こちらについても概ね大丈夫だと思います。ただ、振袖や訪問着など柄が繋がっているものになると、柄が合わない箇所も出てきます。その場合でも極力不具合がない所で仕立てますのでご安心下さい。
Q:凄く古い帯があるのですが使えますか?
A:こちらも大丈夫でした!というのも、明治後半に作られたものをお持ちになった方がいらっしゃり、生地を調べたところ生地自体は保管が良かったお陰でほとんど弱っていませんでしたので、洗い張りをして新たに仕立て直したら十分使えました。
Q:娘が私の振袖をあまり気に入っていないのですが、どうしたら良いですか?
A:仮着をしてみてご判断頂ければと思います。着物は生地を見る時の印象と着た時の印象に変化があります。また、帯合わせを変えるだけでも印象が変わってきますので、まずは袖を通して着ている雰囲気を味わって頂きご判断頂ければと思います。
Q:裏に斑点みたいなシミがたくさんありますが着られるようになりますか?
A:もちろん大丈夫です。表地にシミが移っている場合もあるので、その場合は追加の処置が必要になりますが、裏地を取り換える事も可能ですので、大丈夫だと思います。
Q:羽織ってみたら、手が短いような気がするのですが着られませんか?
A:概ね大丈夫だと思います。
身長差がある場合、生地を裄(手の長さ)が足りない場合もありますが、手を斜め45度にして手のグリグリから3㎝程度でしたら刺繍衿等を付ける事で着せ方を工夫すれば、そのまま来て頂く事ができると思います。
Q:袖丈の長さが短い気がするのですが、これも振袖として着られますか?
A:振袖には大振袖・中振袖とありますので、袖の長さが短いものもあります。以前は用途に分けてこれを分けてきておりましたが、現在では大振袖が主流になっております。ちなみに中振袖だから悪いという事は全然ありませんので、そちらをお召頂く事もできます。
Q:帯の糸が飛び出てきているのですが治りますか?
A:大丈夫です。唐織などのぷくぷくした織り方をしている帯にはよくある事ですので、ご心配なくお持ちください。
Q:洗い張りをしたままの反物なのですが、お仕立だけお願いできますか?
A:もちろん大丈夫です。ただ、寸法をしっかりと測らないと生地が足りなかったりする場合もありますので、採寸後お仕立をさせて頂ければと思います。
Q:七五三の肩上げ・腰上げは自分でも出来ますか?
A:もちろん大丈夫ですが、やり方にコツがありますのでご自分で行われる際にはお教えしますので、お気軽にお問合せ下さい。
Q:七五三の肩上げ・腰上げに必要な採寸をしてほしいのですが?
A:肩上げに必要な寸法は手を斜め45度にして首の付け根から肩のグリグリまで、肩のグリグリから手のグリグリを測って頂ければ大丈夫です。腰上げに必要な寸法は首のぐりぐりから、くるぶしまで測って頂ければ大丈夫です。
Q:使わなくなった着物を別のモノにする事はできますか?
A:例えば着物に関するモノでという事であれば、羽織やコート、帯、草履の鼻緒や、バッグなど色々なモノに再加工する事でも出来ます。
Q:大島紬が何枚もあるのですが、他に使い道はありますか?
A:大島紬はとても軽いのが特徴ですので、雨除けのガード加工等を施しでコートにされたり、動きやすい作務衣にされる等も良いと思います。もちろん、そういったお仕立も承っておりますので、ご相談下さい。
Q:帯を結ぶのがきつくなってきたのですが、作り帯(結ばなくて良い帯)にできますか?
A:弊社でおススメしているのが切らずに作る「作り帯」です。この仕立て方ですと、後に基に戻す事もできますので、お試しください。
Q:着物から襦袢だけ、ちょっと出てくるのですがこういうのも直せますか?
A:もちろん直せます。また、費用を掛けずに行いたいという事であれば、必要な所を軽くつまんで安全ピンなどで止めて着ている方もいらっしゃいます。
Q:御見積だけでもしてもらえますか?
A:御見積だけでも承っております。各社お手入れについては様々な金額がありますので、どれくらいかかるのかという点については一番気になる所だと思います。また、仕立て替えにも様々な方法がございますので、ご要望に応じたお見積りをお出し致しております。
寸法・お仕立ておまかせコース
ご自身の寸法が分からない方や、初めてお着物を仕立てる方に最適なプランでございます。
これまでにお仕立てをされたことがある方や、現在お召しになっているお着物で着心地が良いものがある場合は、ご依頼品と共にお送り頂ければよりご自身に合わせた寸法でお仕立てが可能となります。
STEP1 お問い合わせと事前相談
メール・お電話にて、現在お持ちのお召し物(着物や反物・帯など)の状態や、どんな仕上がりにしたいのかをご連絡頂き、弊社加工責任者とご相談頂きます。
STEP2 ご自身の寸法を測る
下記にはお着物・帯をお仕立ての場合を記載しております。ご自身で採寸する場合のPOINTを参考に採寸し、メール若しくはご依頼品に同封の上お送りください。
採寸のポイント
◆ご自身で測られる場合のPOINT◆
①身長
身長は年齢に応じて変化致しますので随時測りなおされることをお勧めいたします②バスト
胸の一番高い位置を測ってください。
③ウエスト
おへそのあたりで測ってください。
④ヒップ
腰の一番高い位置を測ってください。
※太腿がはった方は太腿の一番はった部分も合わせて測ってください。
⑤裄(ゆき)
A(首のぐりぐりから肩骨の頂点まで)とB(肩の頂点から手首のぐりぐりまで)を測ってください。
※以降の流れについては「ご利用の流れ」に沿ってお仕立ていたします。ご利用の流れはこちらへ
オーダーメイドコース
ご自身の寸法などが分かっている方に最適なプランでございます。
なお、弊社の和裁士が現在の着心地などを確認させて頂きながら進めさせていただきますので寸法と合わせて、現在お召しのお着物の中で着心地が良いものなども合わせてお送りくださいませ。
STEP1:お問い合わせと事前相談
メール・お電話にて、現在お持ちのお召し物(着物や反物・帯など)の状態や、どんな仕上がりにしたいのかをご連絡頂き、弊社加工責任者とご相談頂きます。
STEP2:ご依頼品のご送付
ご依頼品をビニール袋に入れ段ボールなどの箱に詰めてご発送ください。
集荷サービスをご利用のお客様は「ご依頼・ご注文フォーム」よりお願いいたします。
STEP3:ご依頼品の検品と採寸
お送り頂きましたご依頼品を加工担当が生地の状態などを確認させて頂き下記のような箇所を採寸させて頂きます。
※ご自身の寸法をお持ちの方は下図を参考に寸法をご連絡ください。
着物のお仕立て価格表
<着物仕立て代>
品名 | パターン | 袷 | 単衣 | 備考 |
黒留袖 | 比翼付き | 60,000 | – | |
比翼なし | 45,000 | 43,000 | ||
色留袖 | 比翼付き | 60,000 | – | |
比翼なし | 45,000 | 43,000 | ||
比翼地(重ね着) | 18,000 | – | ||
振袖 | 総柄 | 55,000 | – | 袖丈二尺五寸以下 2,000円引き |
軽い柄づけ | 45,000 | – | 袖丈二尺五寸以下 2,000円引き |
|
無地 ※紋入 | 40,000 | – | 袖丈二尺五寸以下 2,000円引き |
|
訪問着 | 総柄 | 45,000 | 43,000 | |
軽い柄づけ | 38,000 | 36,000 | ||
附下 | 35,000 | 33,000 | 紋入り:+2,000円 | |
色無地 | 28,000 | 26,000 | 紋入り:+2,000円 | |
江戸小紋・小紋・紬着尺 | 28,000 | 26,000 | ||
男物紬アンサンブル | 53,000 | – | 羽裏代別 | |
男物紋付き(長着) | 30,000 | 28,000 | ||
男物紋付き(羽織) | 27,000 | 25,000 | ||
喪服 | 30,000 | 28,000 | ||
ウール | – | 16,000 | ||
ウールアンサンブル | – | 28,000 | ||
綿 | 22,000 | 18,000 | 袷の場合:絹の裏地使用 | |
綿紅梅・綿麻 | – | 18,000 | ||
小千谷縮 | – | 18,000 | ||
絞の浴衣 | – | 18,000 | ||
浴衣 | – | 10,000 | 広衿仕立:18,000円 | |
ポリエステル着尺 | – | 16,000 |
<帯仕立て代>
品番 | 価格 |
袋帯・名古屋帯 | 8,000 |
八寸帯(手先かがりのみ) | 6,500 |
文化帯(未仕立) | 9,000 |
文化帯(仕立済み) | 5,000 |
<袴仕立て代 (ファスナー付 +2,000円)>
品名 | 価格 |
月明袴 | 43,000 |
馬乗り袴 | 43,000 |
行灯袴 | 40,000 |
<コート仕立て代>
コートの種類 | 袷 | 単衣 |
道行仕立て | 28,000 | 26,000 |
長コート 道行衿仕立て | 28,000 | 26,000 |
長コート きもの衿仕立て | 26,000 | 24,000 |
道中着仕立て | 26,000 | 24,000 |
長コート 千代田衿仕立て | 30,000 | 28,000 |
長コート 被布衿仕立て | 30,000 | 28,000 |
つづら織コート (袷) |
道行衿 | 変り衿 |
32,000 | 35,000 | |
雨コート | 単衣 | 二部式 |
26,000 | 33,000 | |
男物 商人コート | 45,000 | – |
<長襦袢仕立て代>
品名 | 仕立て代 |
袖無双 | 18,000 |
単衣・紗襦袢 | 16,000 |
振袖用 | 22,000 |
麻襦袢 | 12,000 |
絽襦袢 | 16,000 |
ポリエステル | 12,000 |