振袖のお手入れや仕立て替え等に関するよくあるご質問
弊社はレンタルはやっておりませんが、購入とお母様やお祖母様の振袖を活用した所謂「ママ振袖」の活用サービスを行っております。また、着物のクリーニングについても振袖に限らず多く取り扱っており、クリーニング店の下請けなどもさせて頂きながら日々精進しておりますので、様々なご相談を頂きます。そこで、これまでにお受けした質問などを含め簡単ですが、Q&Aにまとめてみました。
Q:御見積だけでもしてもらえますか?
A:御見積だけでも承っております。各社お手入れについては様々な金額がありますので、どれくらいかかるのかという点については一番気になる所だと思います。また、処置の方法も丸洗いが良いのか?しみ抜きが良いのか?等様々ですので、ご要望に応じたお見積りをお出し致しております。
Q:私より娘の身長が10cm以上高いのですが、どうにかなりますか?
A:多分大丈夫だと思います。いつ頃製造された生地かによって、そもそもの生地の幅が違う場合もありますので、完璧に大丈夫ですとは言い切れませんが、そのような場合でも仕立て替え方や着物着せ方で概ね大丈夫だと思いますので、生地を見せて頂ければと思います。
Q:30年ぐらい前の大きなシミがあるのですが、大丈夫ですか?
A:概ね大丈夫だと思います。こちらも何のシミかによって処置する方法が違いますが、これまでの経験上、概ね取り除く事が出来ていますので、ご相談頂ければと思います。
Q:凄く古い帯があるのですが使えますか?
A:こちらも大丈夫でした!というのも、明治後半に作られたものをお持ちになった方がいらっしゃり、生地を調べたところ生地自体は保管が良かったお陰でほとんど弱っていませんでしたので、洗い張りをして新たに仕立て直したら十分使えました。
Q:娘が私の振袖をあまり気に入っていないのですが、どうしたら良いですか?
A:仮着をしてみてご判断頂ければと思います。着物は生地を見る時の印象と着た時の印象に変化があります。また、帯合わせを変えるだけでも印象が変わってきますので、まずは袖を通して着ている雰囲気を味わって頂きご判断頂ければと思います。
Q:裏に斑点みたいなシミがたくさんあるのですが、これは着られるようになりますか?
A:もちろん大丈夫です。表地にシミが移っている場合もあるので、その場合は追加の処置が必要になりますが、裏地を取り換える事も可能ですので、大丈夫だと思います。
Q:羽織ってみたら、手が短いような気がするのですが着られませんか?
A:概ね大丈夫だと思います。
身長差がある場合、生地を裄(手の長さ)が足りない場合もありますが、手を斜め45度にして手のグリグリから3㎝程度でしたら刺繍衿等を付ける事で着せ方を工夫すれば、そのまま来て頂く事ができると思います。
Q:白い斑点みたいなものが全体的についているのですが、大丈夫でしょうか?
A:カビだと思いますが、概ね大丈夫だと思います。ちなみにカビは丸洗いでは落ちませんので、全体的なカビですと洗い張りをおススメしております。
Q:袖の長さが短い気がするのですが、これも振袖として着られますか?
A:振袖には大振袖・中振袖とありますので、袖の長さが短いものもあります。以前は用途に分けてこれを分けてきておりましたが、現在では大振袖が主流になっております。ちなみに中振袖だから悪いという事は全然ありませんので、そちらをお召頂く事もできます。
Q:紬で作られた振袖って大丈夫ですか?
A:もちろん大丈夫です。振袖というのは形の事を言うので、素材が違う振袖も存在します。
ちなみに、大島紬の産地では大島紬の振袖を着て成人式に出られる方もいらっしゃいますし、またご縁があって染色家の方とお知り合いになられた方などは、紬の振袖を着られる方もいらっしゃいます。多分、その着物には想い出が沢山詰まっていると思いますので、その想い出話も聞いたうえで、着られるとより一層気持ちが弾むかと思います。
Q:襦袢が半分のものしかないのですが、これは新しいものを作った方が良いのですか?
A:長襦袢が一般的ですが、動きやすさを重視した半襦袢もあります。着方をちゃんとすれば、それで着られますのでご安心下さい。
Q:草履を出してみたらヒビが入っているのですが、これは履けますか?
A:履けますが、おススメしません。以前にも同様の状態で少しだけだと思って履いていかれて途中でヒビから避けてしまい草履がバラバラになってしまったという草履をお持ちになった方がいらっしゃいました。こちらは、湿気などによる劣化が進んでいるので修復も困難ですので、新しいものをお求めになった方が良いと思います。
Q:帯の糸が飛び出てきているのですが治りますか?
A:大丈夫です。唐織などのぷくぷくした織り方をしている帯にはよくある事ですので、ご心配なくお持ちください。
Q:洗い張りをしたままの反物なのですが、お仕立だけお願いできますか?
A:もちろん大丈夫です。ただ、寸法をしっかりと測らないと生地が足りなかったりする場合もありますので、採寸後お仕立をさせて頂ければと思います。
Q:重ね衿をもっていないのですが、必要ですか?
A:大丈夫です。こちらも最近よく頂く質問なのですが、着付準備物の中に重ね衿と書いてあるので、絶対準備しなければならないと思っている方もいらっしゃいますが、付けなくて来て頂いて問題ありません。挿し色として、着こなしを変えたい場合等にご利用下さい。
Q:生地が裂けている所があるのですが、どうにかなりますか?
A:裂けている生地自体を基に戻す事はできませんが、場所によっては工夫をしながら出来ますので、一度見せて頂ければと思います。
Q:色を変えて頂く事はできますか?
A:変える事はできますが・・・。といったところでしょうか。色を変えるのにも様々な方法がありますが、振袖のような全体柄の色を変えようとすると手間賃が非常に高くかかるか、或は、全体に色掛けをする処置を行うかが一般的だと思います。しかし色掛けについては、全部に同じ色を掛けていくので、地色を希望の色味になったとしても柄の部分がイメージと違うなどの場合がありますので、あんまりおススメはしません。
しかし、振袖としてはもう着ないので訪問着のような落ち着いた色合いにというお客様はけっこういらっしゃいますので、その際は深い色などの色掛けを行い、イメージとのギャップが少ないように処置を行えればと思っております。
Q:金箔が剥がれている箇所があるのですが治りますか?
A:もちろん治ります。剥がれていて、まだ金箔がくっついているのであればそれを再利用しますし、そうでない場合は新たに金加工を施しますので問題ございません。
Q:少し地味な気がするんですが、振袖の印象を変える事はできますか?
A:できます。こちらは様々な加工方法がありますが、先程の金箔を局所的に散らしたりすると豪華な印象になったりするので、そのような加工も承れます。
いかがでしたでしょうか?
ここには書ききれないぐらい、様々なご相談でお見えになる方がいらっしゃいます。ご自身で悩まれるよりも、費用を含めてご相談頂くのが一番よいと思います。