着物って色を変える事ができるんですか？派手になったものや譲り受けた着物を自分色に！

着物を引き継がれた方からご相談を承る中で一番驚かれるのが「着物の色を変えられる」という事です。

着物を引き継がれると、生地質などがあまり分からない方の多くは自分の好きな色かどうかという点に目が行ってしまい、あまり好きな色ではないと上質な生地のものでも意外とあっさり捨ててしまったり、他の方へ差し上げてしまったりしているようですが、この「着物の色が変えられる」というお話をすると「あっ！あれ捨てなければ良かったぁ！涙」という事が多くあります。

特に、派手な色の着物の場合、その色を落ち着いた色に変えることは、比較的簡単にできますので、染め代も２万円程度で済む場合がほとんどです。

それこそ、２万円程度で自分好みの反物が手に入る！となれば着物を着るお客様にとってはとってもリーズナブルで試したくなるサービスの一つだと思います。

今回のお客様も、少し派手になってしまった着物を、落ち着いた雰囲気の淡い炭黒色に染め替えさせて頂きました。また、色を濃くしたことで、地紋に入っていた雲の文様が浮き立ち、上品な雰囲気に変わってくれましたので、白っぽい帯をすれば華やかに、濃い色の帯をすれば粋な感じにコーディネート出来るようになりました。

このように、いまお持ちの着物も色が好みではないというだけで捨ててしまうと非常にもったいない事になってしまいますので、是非試して頂ければと思います。