成人式後の振袖のお手入れ。見えない汚れに注意が必要です。
今年の福岡の成人式は、前々日から降り続いた大雪のため雪景色の中で迎えられた方も多いと思います。振袖の汚れなどは大丈夫でしょうか?
きもの利久で振袖の着付をさせて頂いた皆様は、成人式を終えられたのちに必ず点検にお越し頂くようにお願いしておりまして、つぎにお召いただく時に必要なクリーニングをお勧めさせて頂いております。それは、着物を着慣れていない方は、ぱっと見た感じでは「汚れていない」と思い、そのまま畳んで保管しまう方も多くいらっしゃるためです。
本日は、そんな振袖のクリーニング事例のご紹介です。こちらの着物は雪まじりの泥がはねてしまった汚れです。ぱっと見た感じではあんまり分かりませんが、雪は雨以上に色々な成分が一緒になっているので、このまま放っておくと後で大きなシミになって出てきたりします。
また、衿や袖口などの目立つところの汚れは皆さん気になさるのですが、袖底(振袖の長い袖の部分)や裾などの汚れは意外と見落としがちです。せっかく大切にしていたものなので、今年の成人式に着用した振袖はプロの目でしっかりと検品される事をお勧めします。
ここでしっかりとお手入れをしておくと、結果的にお手入れ費用も安く済みますし、次に着る時や、ご親族などに振袖を譲られるときにも、気持ちよく着ていただけます。成人式の後にそのまま保管されている場合は、もう一度ご確認いただければと思います。